今、夢中な『大聖堂−果てしなき世界』

大聖堂-果てしなき世界(上) (ソフトバンク文庫)

大聖堂-果てしなき世界(上) (ソフトバンク文庫)

おとといamazonから届いたんですが、1冊671ページ(約2センチくらいの厚みあり)をひと晩で読んでしまいました。
これは20年前に書かれた『大聖堂』の続編で、3年間も文章を推敲して発表されたもの。著者のケン・フォレットウエールズ生まれ。映画にもなった小説『針の目』で有名です。私はこの映画の主演、ドナルド・サザーランドが好きだったので、映画を見たらおもしろく、小説も読みました。
この一気に読ませてくれるストーリーテリングさ! 14世紀の大聖堂を中心に、そのまわりで生きている人々の人間史、建築史でもあります。それぞれのキャラクターが強く、詳細に書かれているのがおもしろいです。イギリスや宗教、中世に興味のある人はぜひ!ちょっと長いのですが、「もっとこの物語を読み続けていたい」と思うほど、ぐっとこの世界にひきこまれます。
続編って、がっかりさせられることも多いので、(著者もそれが心配だったと冒頭に書いています)上巻だけ買ったのですが、下巻まで一括してたのめばよかった。早く中巻がこないかな〜。