天才ギタリスト

私が14歳のころ、なりたいものがふたつあって、ひとつは編集者、もうひとつはミュージシャンだった。13歳からギターを習って、どちらかといったら、その道で生きてみたいなあ〜とおもったのに、道をふさいだのは、夏の合宿と呼ばれる、ギターを習っている生徒で見込みがありそうなコに声をかけ、1日18時間くらいギターを弾かせるというもの。私は見込みもないけれど、にぎやかし要員と呼ばれたのだけれど、その合宿でかなわないな!と思った男のコがいた。年はひとつしか違わないのに、かなでる音がまったく違う。天才とはこういうものなんだな〜と思って、音楽はあきらめた。数年前、NHK井上陽水のライヴを見ていたら、バックに彼が!28年ぶりに見る姿だ。名前すらうらおぼえなのに、鮮明に思い出した。今日もNKHの陽水のライヴで、彼は出ていた。めがねがもしかしたら、老眼鏡!?あの天才も私と同じように年をとっているのかなと思ったら、ちょっとうれしくなった。