ここ10年の海外携帯事情

イギリスで携帯には苦労したんで、以後積極的に使いやすいようにと、いろいろ考えてみた。それを1年くらい前から書いたもの。↓


<1995−2004年、海外で携帯電話を使ってみて>

 イギリスで携帯を使い始めて、約10年。
最初はロンドンのKDDでレンタルした。充電器が少々壊れている、というのに気がついたのは、帰国前日。シティの立派なKDDのオフィスにて、立派な応接室に通され、返却。
この頃、個人ではあまり借りる人がいなかったのかもしれない。
 1996年、イギリス在住の友人にたのんで、プリペイドフォンを買ってもらった。通信は現T-MobileのPay-as-you-goというプリペイド、携帯の本体はNEC製。約100ポンド。これは数回使ったところで、壊れてしまったので、あまり記憶にない。その頃日本の携帯電話が急速に進化していた頃だったので、この携帯は、ものすごく使いづらかった思い出がある。
T-Mobile http://www.t-mobile.co.uk/

 私が海外携帯を探すポイントとしては、安い電話料金、(わざわざ海外にいるのに、日本を経由するローミングなど、高い通話料を払うのがバカバカしい)リチャージのリミットなし(プリペイドの場合はだいたい3〜6か月内に使用しないと、電話番号を維持できないシステム)
 いろいろ海外携帯電話を調べてみたが、日本の携帯会社ドコモ、au、ヴォーダフォンは通話料が高すぎる。それもどうしてもローミングに意味を見出せない。FOMAが今年もっとよくなるかと期待していたが、それもムリそうなので、2001年に80ポンドでイギリスで買ったプリペイド、Nokia3330(SIMカードT-MobileプリペイドPay-as-you-go)をもっと使いやすくすることにした。
 まずは、SIM-LOCK解除。T-Mobileという通信会社専用の機種のため、ニュージーランドでも使えるように、SIM-Lockされている本体を解除しようと思った。
 SIM−Lockというのは、それぞれの通信会社が発行しているSIMカードというのがあって、それが通信の要になっているのだが、その通信会社のSIMカードしか使えないように設定してある、というもの。
 イギリスで使うなら、イギリスでSIMカードを買い、ニュージーで使うなら、ニュージーSIMカードを買ってとりつけると、安い通話料で、なおかつ電話機は1台でOK,というシステム。ちなみに1枚のSIMカードにひとつの電話番号がついているので、SIMカードを変えると、電話番号が変わる。
 SIM−Lockを解除すると(SIM-Free)どんなSIMカードでも使うことが出来るため、各国でSIMカードを購入すれば、電話代が安く使うことができる。もちろん各国で通信会社を選ぶことができる。しかし日本からT-Mobileに問い合わせたところ、解除の費用は15ポンド、そのためにはインターネットでログインできるように登録を、その登録は日本の住所ではダメで、イギリスの住所を、ということだった。イギリス在住の友人宅住所で登録も可能だったが、それもまたあとあとめんどうなので、T-MobileのNokia3330は手放すことにして、中古で同機種を日本の通販で7000円で買った。それはSIM-Freeのものだ。

SIMカードにもれなく携帯が付いてくる!?
 2003年の12月末に中古のNokia3330(SIM-Free)を買ったのだが、その後ニュージーランドのヴォーダフォンでSIMカードを買っても、リチャージのリミットがあることがわかり(5か月)、やはり日本で管理できるよう、日本でSIMカードを買うことにした。いろいろ調べた結果、O2というブリティッシュテレコム系の通信会社のものを取り扱っているモペルというところへ申し込んだが、ヴァージンアトランティック航空のサイトを見ていたら、モペルと提携しており、ヴァージンのマイレージクラブからモペルのSIMカードを買うと、もれなくNokia3330の本体がついてくるのだ。同じ値段だったら壊れたとき用にもう1台あってもいいか、と改めて注文しなおした。こちらは同機種でも、SIM−Lockされているもの。

★予定どおりに
ニュージーランドではヴォーダフォンのSIMカードを借りた。レンタル料はSIMカード1日$0.57、通話料1分$3.93。6日間のレンタルで計$55.27 日本へは2回$20ドル使用。約4000円の使用で、リチャージは自分でせずに、あとで請求されるポストペイド・システム。O2のSIMカードも持っていって、使ってみた。NZオークランド空港のパスポートコントロールからO2を使ってみたが、問題なかった。空港でSIMカードを借りるのにやや手間取ったが(売り場が2か所あり、到着ロビーに近いほうへ行ったら、遠いほうに置いてあった、というもの。返却は簡単だった)、SIM-Freeのノキア携帯3330でも、レンタルSIMカードも問題なく使うことができた。

★2004年5月&10月イギリスでは・・・
 イギリス用には新たにVirgin mobileのSIMカードを、e-bayにて8ポンドで出発前に購入、イギリスに行ってから買ってもよかったのだが、事前に電話番号が知りたかったため。
O2のSIMカードも持っていった。結果としてヴァージンはとても安く、3週間の滞在でも電話代がわずか5000円くらいだった。以前は2万円くらいかかっていたのに。やはりヴァージンはイギリス国内でもかなり安い通話料を提供しているようだ。まあ今回はあまり日本にかけなかったということもあって安かったとも思うのだが。
 ただしヴァージンはヒースロー空港内では、とてもつながりにくい。そんなときにはO2のほうがクリアだった。

http://www.virginmobile.